FXのロスカットコールとは

FXでの取引中に大きな損益が出そうになった場合、それを抑えるために業者が強制的に決済するのがロスカットです。

FXを行う際には口座を開設し、そこに預けた証拠金を元手に取引を行うことになります。しかし、損失が出てしまった場合、その証拠金が足りなくなってしまう恐れもあります。そんな事態を防ぐための手段がロスカットなのです。

なぜこのようなことをするのかといいますと、保有している通貨が急下落している場合、これ以上放置しておくとさらに損失が拡大してしまう恐れがあります。FXの相場は24時間変動しています。株式投資と異なり投資家がつねに相場の変動をチェックするというわけには行きません。そのため業者が一方的に決済することで被害の拡大を防ぐ必要があるのです。

とはいえ、何の知らせもなくいきなりロスカットが行われるわけではありません。まずロスカットされる基準というものが業者によって定められています。その基準は各業者によって異なってきますが、証拠金維持率が20%を切った段階をロスカット決行のボーダーラインとしているところが多いようです。

業者では15~30分に1回程度の頻度で顧客の金額のチェックが行われています。ですからいつでもロスカットが行われる状況にあるといえるのです。そうならないためには相場の変動をよくチェックすると同時に、証拠金を十分に用意しておくことが求められます。ロスカットされた後に相場が急上昇に転じた、などということになった悔やんでも悔やみきれないですから、注意したいところです。

FXのマージンコールとロスカットの違い

FXの取引を行ううえで混同されることが多いのがマージンコールとロスカットの違いです。

どちらも証拠金維持率が低下し、損失が拡大して口座の維持が危うくなった際に行われるものです。しかし行われる時期な内容は大きく異なります。

簡単に言えばマージンコールはロスカットの前段階、警告として発せられるものです。

マージンコールの場合、通常証拠金維持率が50%を切った場合に発せられます。そして強制力は持っていません。マージンコールが発せられてからロスカットが決行されるまで1日程度の猶予があり、その間に投資家はなんらかの対処する余地が与えられます。ロスカットは通常証拠金維持率が20%を切った場合に決行されます。ですから、マージンコールが発せられた段階で証拠金維持率を確保すればよいわけです。相場は下落しているけれどもまだ保持しておきたいと考えた場合には新たに口座に入金すればよいですし、一部を決済するという方法もあります。ロスカットは強制的に全額決済されてしまうためそれを防ぐことが重要になってくるわけです。

もうひとつ、マージンコールとロスカットが異なるのはチェックの頻度。15分~30分に1回口座情報がチェックされるロスカットに対してマージンコールは1日1回となっています。

どちらにしろ、口座の残高と相場の状況はできるだけ頻繁にチェックしておくことが求められます。急な対策に迫られないためにもマージンコールとロスカットが発せられる事態はぜひとも避けたいところです。

FXにおけるロスカット対策について

ハイリスクハイリターンで人気のFX。一攫千金も夢ではない反面、相場が下落すれば大損のリスクも抱えることになります。そのため、ロスカット対策は必ず行っておかなければなりません。

損益が拡大し、証拠金維持率が基準値(20%が目安)を下回った場合に全額を強制決済してしまうロスカット。この事態に陥らないようにするためには事前によく対策を練っておく必要があります。

まずレバレッジ。限られた資金でより大きな取引ができるレバレッジ。しかしあまり高いレバレッジで取引してしまうと相場が下がると元本以上の大幅な損益が出てしまいます。ロスカットが決行される最大の原因がこのレバレッジにあります。ですから、取引をする際には欲に釣られず資金力やリスクをきちんと踏まえたうえでレバレッジを決定する必要があるのです。

それから取引する通貨。値動きの激しい通貨ほどロスカットのリスクが高くなります。経済状況だけでなく政治の動向、株式相場など他の市場にも目を向けた上でリスクの低い通貨を選ぶことも重要になってきます。

とはいえ、ロスカットとは必ずしも悪い制度ではありません。24時間相場が変動するFX相場において、投資家の目が届かない間に大幅な損益を蒙ることを防いでくれますし、事前にマージンコールという形で警告もきます。ロスカット対策はFXの取引を健全に行ううえでの大前提ともいえるでしょう。理想だけでなく、FX取引における現実を教えてくれる有効なシステムとも言えそうです。

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